ビーチ・百合ヶ浜

幻の砂洲・百合ヶ浜へ
2026年7月のベストな渡り方

与論島ガイド2026年7月6日

トップ与論島ガイド / ビーチ・百合ヶ浜

執筆:YORON BBQ(現地で宿を営むチーム)— 実際に島に暮らし、宿でお客さまを迎えている立場から、現場のリアルをお伝えします。

夏の大潮の昼、海の真ん中に白い砂洲が現れる。7月の百合ヶ浜を確実に楽しむための潮・時間・予約・暑さ対策をまとめました。

📌 この記事の要点

百合ヶ浜とは?7月に人気が集中する理由

百合ヶ浜(ゆりがはま)は、与論島の東側にある大金久(おおがねく)海岸の沖合い約1.5kmに、潮が大きく引いたときだけ姿を現す真っ白な砂洲です。普段は海の底に沈んでいて、条件がそろった日にだけ海の真ん中に「幻の島」が浮かび上がる——この非日常感が、与論島でいちばん有名な絶景と言われる理由です。

百合ヶ浜が現れるのはおおむね3〜10月の大潮の干潮時。なかでも7月は海全開のハイシーズンで、水温も高く、青空とヨロンブルーのコントラストが最も映える時期です。私たちの宿でも、7月に来られるお客さまの多くが「百合ヶ浜が第一目的」とおっしゃいます。

ただし、7月は同時に宿・レンタカー・航空券が混みやすい時期でもあり、さらに台風シーズンの入口にあたります。だからこそ「いつ出るか」「どう渡るか」を先に押さえておくと、限られた滞在で確実に会いにいけます。

百合ヶ浜には「年齢の数だけ星の砂(星の形をした砂)を拾うと幸せになれる」という言い伝えがあります。砂洲に降りたら、まず足元をじっくり見てみてください。

▲ 大金久海岸(与論島)

2026年7月の潮と時間の読み方——出現カレンダーの使い方

百合ヶ浜は「毎日出る」ものではありません。現れるのは中潮〜大潮の干潮のタイミングだけ。そして砂洲がしっかり広がるのは干潮の前後1〜2時間ほどなので、時間帯まで合わせる必要があります。

ありがたいことに、大潮の日の干潮はだいたい昼の11〜14時頃に来ることが多く、観光の時間帯とちょうど重なります。渡るなら、干潮の少し前(午前の遅い時間)に大金久海岸を出発し、砂洲が最大に広がる時間を狙うのがおすすめです。

いつが大潮・干潮かは、必ず事前にカレンダーで確認してください。与論島観光協会とプリシアリゾートが「百合ヶ浜出現予想カレンダー」を公開しています。旅程を組む前に、これらで「◯日の干潮◯時」まで見ておくと失敗しません。

カレンダーはあくまで「予想」です。当日の風・波・天候で見え方は変わります。日程に余裕があるなら、大潮が続く連日のうちで天気の良い日を選べる旅程にしておくと安心です。

大金久海岸から百合ヶ浜へ渡る方法

百合ヶ浜は沖合い約1.5km。泳いで渡るような距離ではないので、基本は大金久海岸からグラスボートで渡るのが定番です。グラスボートは船底がガラス張りで、渡る途中にサンゴや熱帯魚を眺められるのも楽しみのひとつ。運が良ければウミガメに出会えることもあります。

大金久海岸は与論島最大のビーチで、空港から車で約15分。遊泳設備も比較的整っていて、百合ヶ浜の玄関口として賑わいます。ボートの発着や料金・受付は季節や事業者で変わるため、料金・所要は現地または宿で当日確認してください(変動あり・要確認)。

潮の引き具合が大きい日は、砂洲が海面近くまで顔を出し、浅瀬を歩いて楽しめます。逆に潮の引きが弱い日は「くるぶし程度の海に立つ」状態になることも。「広い白砂の島」を期待するなら、やはり大潮の干潮ピークを狙うのが正解です。

大金久海岸までの足をどう確保するか

百合ヶ浜で見落とされがちなのが「大金久海岸までどう行くか」です。与論島は空港・港に路線バスやタクシーが常駐しません。到着後の足は、宿の送迎・レンタカー会社の無料送迎・タクシーの事前予約のいずれかで確保するのが基本です。

レンタカーで自力で行くなら、島に約8社あります。ヨロンオーシャレンタカー(格安3,300円〜・送迎あり)南国レンタカー(空港/港から車5分・全車カーナビ・送迎無料・キャッシュレス対応)などが代表的(料金は変動あり・要確認)。ただし7月は繁忙期で満車になりやすいので、航空券やフェリーを取ったらすぐ予約するのが鉄則です。

路線バスは南陸運の北回り・南回りがあり均一200円(子100円)、2日乗り放題500円ですが、1日各4〜5本と本数が少なく、干潮時間に合わせた観光には正直向きません。タクシーは南タクシー(0997-97-3331)と太洋タクシー(0997-97-2161)の2社で、いずれも電話予約が基本です。

手段大金久までの目安備考
レンタカー空港から約15分7月は満車注意・早め予約
宿の送迎/シェアカー宿による足の確保が一番ラク
タクシー要事前予約島に2社・電話のみ
電動アシスト自転車1日2,000〜2,500円島はアップダウン多め

7月の百合ヶ浜は「日陰ゼロ」——紫外線と熱中症対策

7月の百合ヶ浜で最も注意したいのが、暑さと紫外線です。砂洲の上には日陰がまったくありません。しかも周囲は海面で、水面からの照り返しが加わるため、体感の紫外線は陸のビーチ以上。与論島はもともとUVが非常に強いことで知られます。

渡る時間はちょうど昼の11〜14時、太陽が最も高い時間帯と重なりがちです。だからこそ、日焼け止めは出発前に塗り、砂洲の上でもこまめに塗り直しを。ラッシュガードや帽子など「布で覆う」対策が効果的です。飲み水は各自で持参してください。砂洲の上には売店も自販機もありません。

お客さまからよく聞くのが「テンションが上がって夢中になり、気づいたら軽い熱中症気味だった」という声。絶景の高揚感で暑さを忘れがちなので、意識して水を飲む・休むを心がけてください。

台風シーズンの入口——7月の旅程は余裕を持って

7月は海のハイシーズンであると同時に、台風シーズンの入口でもあります。与論島は夏〜秋(おおむね7〜10月)に台風の影響を受けやすく、飛行機やフェリーが欠航・遅延することがあります。与論便は小型プロペラ機で本数も多くありません。

百合ヶ浜は天候・波が荒れると渡れなくなります。せっかく大潮の日に合わせて来ても、台風のうねりで海が荒れれば中止です。対策はシンプルで、日程に余裕を持たせること。1泊だけで「その日の百合ヶ浜だけ」に賭けるのはリスクが高く、大潮が続く2〜3日を含めた滞在にしておくと、天気の良い日を選べます。

航空券・フェリーは天候による変更・払い戻し規定を事前に確認しておきましょう。フェリーはマルエーフェリーとマリックスラインが毎日交互運航で、与論港の発着は昼前後と午後に集中しています(時刻は季節改定あり・要確認)。到着日は無理に予定を詰めず、翌日を百合ヶ浜のメインにする組み方が現実的です。

百合ヶ浜の前後で楽しむ——近くのビーチと夜の過ごし方

百合ヶ浜の出現は昼のピークが中心なので、午前・午後をどう使うかで一日の満足度が変わります。大金久海岸のほかにも、東側には個性の異なる浜が点在しています。

たとえば皆田(かいた)海岸はシュノーケルやSUP向きでウミガメに会えることも赤崎海岸は隣に赤崎鍾乳洞(9:30〜18:00)や与論民俗村があり子連れ公園も近いので、暑い時間の避難場所としても便利です。サンセットを狙うなら島の西側、兼母(かねも)海岸(プリシア前)やウドノスビーチへ移動するのがおすすめ。

そして夜は、与論島ならではの降るような星空が待っています。ヨロン駅(空港から徒歩5分)茶花海岸(トイレあり・長時間向き)サザンクロスセンター(与論城跡の高台・南十字星が見える最北限の島)が定番。ただし与論は星空を守るため意図的に街灯が少なく、夜道は真っ暗です。夜の移動はライト必須で慎重に。

見落とされがちな「昼と夜のごはん」問題

百合ヶ浜に集中していると忘れがちなのが食事です。砂洲の上には売店がなく、大金久海岸周辺も店が多いわけではありません。昼食は事前に用意しておくか、行き帰りの時間で調達しておくと安心です。Aコープや売店はありますが24時間営業ではありません。

さらに与論島は飲食店が少なく、夜営業はもっと限られます。人気店は予約必須で地元優先のことも多く、観光客が「夜ごはん難民」になりがち。店が比較的集まるのは茶花(ちゃばな)地区で、居酒屋ひょうきん(月〜土17:00〜24:00・予約推奨・予算3,000〜4,000円台)、老舗のかよい舟、琉球料理シーサー屋(17:00〜24:00)などがあります(営業時間は変動あり・要確認)。

島魚の刺身や海ぶどう、黒糖焼酎で交わす与論献奉(よろんけんぽう)など、与論ならではの味と文化はぜひ体験してほしいところ。ただし予約が取れない日もあるので、「食べる場所を確保できるか」を旅程に組み込んでおくのが、真夏の与論を快適に過ごすコツです。

百合ヶ浜のあとは、宿で夜ごはんと星空まで

私たちの宿はシェアカー付きで大金久海岸への足に困らず、夜は焼きたてのバーベキューと満天の星空がそろいます。潮の日程に合わせた過ごし方も、気軽にご相談ください。

宿を予約・相談する

よくある質問(FAQ)

2026年7月に百合ヶ浜は毎日見られますか?

いいえ、毎日は出ません。百合ヶ浜が現れるのは中潮〜大潮の干潮時だけで、7月は大潮の日の干潮が昼11〜14時頃に来ることが多いです。与論島観光協会やプリシアリゾートの出現予想カレンダーで大潮・干潮の日時を確認し、その時間に合わせて訪れてください。天候や波の状況でも見え方は変わります。

百合ヶ浜へはどうやって渡りますか?

沖合い約1.5kmにあるため、大金久海岸からグラスボートで渡るのが定番です。ボートは船底がガラス張りで、渡る途中にサンゴや熱帯魚を楽しめます。料金や所要時間、受付方法は季節や事業者で変わるので、現地または宿で当日確認してください(変動あり・要確認)。

大金久海岸まではどう行けばいいですか?

空港から車で約15分です。与論島は空港・港に路線バスやタクシーが常駐しないため、レンタカー・宿の送迎・事前予約のタクシーで足を確保します。7月はレンタカーが満車になりやすいので、航空券が取れたら早めに予約するのがおすすめです。路線バスは本数が少なく干潮時間に合わせにくいです。

7月の百合ヶ浜で気をつけることは?

砂洲には日陰が一切なく、渡る時間帯が真昼と重なるため、紫外線と熱中症に最も注意が必要です。飲み水を一人1リットル以上持参し、帽子・ラッシュガード・日焼け止め・マリンシューズを用意してください。長居しすぎず、こまめに水を飲むこと。絶景で夢中になりがちなので意識的に休憩を。

台風で百合ヶ浜に行けないこともありますか?

あります。7月は台風シーズンの入口で、飛行機・フェリーの欠航や遅延、海が荒れて渡れないことがあります。1泊で当日だけに賭けるのはリスクが高いので、大潮が続く2〜3日を含む余裕ある日程にして、天気の良い日を選べるようにしておくと安心です。